【フレイルってなに?】寝たきりを予防して健康寿命を長くしよう

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1.フレイルとは

「Frailty(フレイルティ)」が語源で、日本語では「虚弱、老衰、脆弱」を意味する言葉です。下記イラストにイラストにあるように「健康」と「介護を必要とする状態」の中間に位置をするのが「フレイル」といいます。

年を重ねること、心身(既往歴の悪化や骨折)や社会性(夫や友人との死別)などの面でダメージを受けた時に回復する力(予備力)が低下していく
⇒健康に過ごせた状態から徐々に生活を送るために支援を受けなければならない要介護状態に変化していく。

2.3種類のフレイル

フレイルは大きく3種類に分けることができます。

①身体的フレイル

食事量の低下からの低栄養や体重が減少する。
骨や関節など運動器官の衰えにより、歩行や立ち座りなどの日常生活に支障を来す状態(ロコモティブシンドローム)
加齢に伴い筋肉量が減少する状態(サルコペニア)

②精神・心理的フレイル

高齢になり、定年退職や、パートナーを失ったりすることで引き起こされる、うつ状態軽度の認知症の状態などを指します。

③社会的フレイル

加齢に伴って社会とのつながりが希薄化することで生じる、独居経済的困窮の状態などをいいます

3つのフレイルが連鎖していくことで、老い(自立度の低下)は急速に進みます。骨折からADL(日常生活動作)が低下したり、認知症が進んむことによるものなど様々な要因があります。連鎖の入り口は人によって違います

☆オーラルフレイル

口腔機能が低下することで、食べる・話す・表情を作る・呼吸をするなどの機能に支障をきたす状態。老化に伴う口腔の状態変化口腔への関心の低下心身の予備能力の低下などが重なり、口腔の脆弱性が増加することでおこりえます。お年寄りの入れ歯の洗浄や、入れ歯になる前に自分の歯を失わないように定期健診に行くこと日々の歯磨きが大切になります。

フレイルは以下のサイクルで悪循環に心身の機能低下へとつながります。

3.フレイルになると、、、

フレイルになってしまうと、様々な病気を発症しやすくなってしまいます。
その一例をあげていきます。

・誤嚥性肺炎

飲み込む力の低下から、食べ物でむせを起こしていきます。その際、肺に唾液や食べ物が流入することで肺に炎症を引き起こす肺炎の一種です。

・尿路感染症

疲労感意欲低下からADL(日常生活動作)が低下します。トイレでの排泄から徐々におむつや尿瓶の使用などでで残尿がみられたり、陰部の清潔保持ができない、水分摂取量の低下から尿道へ細菌が侵入することで、尿路に感染が起きる病気です。

・床ずれ

気力の低下体力の低下から、ベッドで寝る時間が増えること、同じ体勢で長時間過ごすこと。オムツ失禁によるむれ。食事量が少なくなり栄養状態が悪くなることなど床ずれが発生しやすい状況となります。床ずれが感染症を起こすこともあり、馬鹿にできない病気の一つです。

・骨折

歳をとると、徐々に骨密度を低下し骨折しやすい状態(骨粗鬆症)となっていきます。また、女性は閉経後はホルモンバランスが変化すること発症しやすいです。また、筋力が徐々に衰えること、バランス感覚の低下から少しの段差でもつまずき転倒をしやすくなってしまいます。とっさに手が出ても腕の骨折。手が出ないと、尻餅をついて太ももの骨折や背骨の骨折をしてしまい、寝たきりの原因となってしまいます。

・認知症

子供の自立や定年退職から、社会的な役割が減っていくことが増えていきます。日々の生活に張りがなくなり刺激がないことなどが原因で徐々に認知機能が低下していきます。また、持病の悪化などが原因で突然の入院も増えるでしょう。突然の環境の変化も認知症の悪化・発症の原因となってしまいます。

4.フレイルの予防

フレイルの予防には「低栄養の予防・口腔衛生」「運動での筋力作り」「社会的な交流」が重要です。


食事では、筋肉のもととなる魚、肉、卵、大豆製品などや、骨を強くする乳製品を多く取ることを意識しましょう!
口回りの筋力低下を予防するためによく噛むこと、半年に1度などの歯医者への定期検診も大切です。
食欲が低下し食べれないときには栄養価の高いゼリーやジュースなどの栄養補助食品の摂取もお勧めします

運動では、家の周りを散歩をすることや、プールで泳ぐことなど無理のない運動しましょう。外出が難しい場合には、手すりをもって屈伸をするなどの運動も効果的です。

社会参加では、お友達とおしゃべりをしたり、ゲートボールクラブなどの参加、ボランティアなどの参加など地域・社会へのつながりが持てるようにしましょう!

5.まとめ~健康寿命を延ばそう~

フレイルは、寝たきりの原因となり健康寿命低下の原因の一つとなってしまいます。
何か一つが崩れてつまずいてしまうと、悪循環に入ってしまうと様々な病気の原因となってしまいます。食事、運動、睡眠など日々の生活の習慣を見直して、健康寿命を増やし引退後も夫婦で旅行に行くことや親子三世帯などで、旅行に行くなど老後の生活の質も高めていきましょう‼

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